2007GWC企画展「時雨」連動
「年表と広告で追う、ガレキ的視点のフィギュアのアレコレの事」

本項の内容は、GWC-act4内で開いた企画展の展示パネルの内容を元に掲載しております。

現状で新事実があった場合でも加筆修正がされていない事象もあります。ご了承下さい

(2010.11/15記)


※本年表は、女性フィギュアにまつわる周辺の出来事を中心に構成しております。
 ガレージキット業界全般の事象については、特に注視しておりません。
また、このデータは個人調べと記憶(体験)を頼りに構成しております。正確性及び資料としての価値は
あまりないと思われます。ご了承ください。(2010/11現在も追記更新中・画像準備中)
以前

※海外ではメタルフィギュアが商品としては一般的に。ファンタジー&ヒストリカルというジャンルが人気

※バンダイや今井科学、アオシマなどから国内キャラクターのプラスチックモデルが販売されているが、「プラモ=男の子の遊び」という背景が定着していたため女性キャラのキットは極少例(バンダイ「ジェッターマルス」に付属の美理など)

※ポリウレタンやシリコンゴムを使用した、複製技術としてのアプローチは既に'78年のHobby Japan「特集/松本零士の世界?」でも十川俊一郎氏によって紹介されている。

1978

02/映画「未知の遭遇」公開

夏/映画「スターウォーズ」公開

1979

07 月刊Hobby Japn8月号にキャラクター物としては国産第1号とされるGK「1/35ロビー(作/山野純治氏)」が紹介される。記事見出しの『君もメーカーになれる』のタイトルは多くのモデラーにとって当時どれだけ刺激的であったことか。 

79/08HJ「モデルエース」広告

●フィギュア広告といえばメタルフィギュア

※1978年日本で公開されたSTAR WARS EP4以降の熱狂的SFブームの中、怪獣・SFをモチーフとした「レジンキットスタイル」の作品が個人作としてより続々発表される。主な題材は「過去のSFキャラクターを現代のモデリング技術で再構築する」的な。。W、今とさほど変わらないアプローチのような気も(笑)。主戦場となる発表媒体は、「宇宙船」や「ふぁんろ〜ど」など。模型誌よりメディア系ビジュアル誌での発表が活発であった。

1980

80/5HJ「ボークス」広告

●とにかくSFが元気

02/季刊宇宙船 創刊
08/ふぁんろ〜ど 創刊

1981

◆時期不明/バンダイ1/20「キャラコレ」プラモデル発売
05 月刊Hobby Japn6月号でフィギュア特集/海外製メタルフィギュアの作例と並び、キャラコレの作例。「紙粘土」によるフィギュアスクラッチの記事など掲載されている
07/How To Build GUNDOM刊行

08/DAICON?(第20回日本SF大会)
81/12HJ「フォルクスモデル」広告
●アニメファンによるお気に入りキャラクターフィギュアのスクラッチや改造が盛んになり、雑誌「ふぁんろ〜ど」などで取り上げられる。改造ベースに重宝されるたのは田宮1/35兵隊さんやバンダイ1/20キャラコレ。

1982

05〜08 バンダイ「うる星やつら/ラム4種」プラモデルシリーズ化
02/ゼネラルプロダクツ(大阪・桃谷)開店
02/コミック・レモンピープル 創刊
05/アニメージュ誌上で「アニメファンのビョーキスタイル研究」と銘打ってロリコン特集が組まれる
夏/宇宙船★臨時増刊3DSFワールド発刊
10/TVアニメ超時空要塞マクロス放映開始
◆時期不明/秋山徹郎氏によるミンキーモモ発表

82/02HJ「モデルエース」広告

●フィギュアといえば、ファンタジー系のメタルフィギュアがまだまだ定番。プラモデルのキャラクターフィギュア群とは一線を画す趣味として差別化されていたように思う。

●ホビーシーンにメカ・怪獣を中心とした「GKブーム」が訪れる。また同時に市場としてもジャンルが確立され始める。

1983

01 バンダイから秋山モモの「複製品」プレゼント企画 11/ゼネラルプロダクツ(大阪・桃谷)移転
08 バンダイ「ミンキーモモ」プラモデル発売
◆時期不明/ツクダホビーより「風の谷のナウシカ」プラキットシリーズリリース開始
83/1HJ「海洋堂」広告(P左)
83/12HJ「ボークス」広告(P右)
●ゼネラルプロダクツ登場以降、GK市場は明らかに活性化されたと感じます。それまで、各小売店単位で複製キットなどを手がけていたところが、メーカーを名乗り、一般モデラー向けに広く通販や卸を始めます

1984

03 バンダイ「あにめみーはーぐらふぃてぃMS少女」がポリウレタン製キットとして発売

◆時期不明/OVAくりいむレモンシリーズ第1作
「 媚・妹・Baby」発表

07/海洋堂ギャラリー東京にOPEN(茅場町)

08/DAICON?(第22回日本SF大会)

10/月刊モデルグラフィックス 創刊

MG創刊号に
掲載された
第一回WFの告知
11 MJ別冊プリティフィギュア刊行
12 ゼネプロ店内にてWFプレイベント開催

●現在ほど「売れ線」という方向が確立されておらず、各ショップの試行錯誤と個性が伺える。また、そのニッチ感がGKならではの魅力だとおもう。

●新規参入メーカー、ホビーショップがこの頃に増大。特に、GKを扱う模型専門店の台頭は、近年のオマケフィギュアブーム時のショップの乱立を連想させる。

◆時期不明/OFFワークブック刊行?
◆時期不明/アリイ製作所から「超時空騎団サザンクロス/ラーナ少尉」発表。おそらく国産初の乳首のついた少女プラキット。メーカー自ら「ロリコン仕様」と銘打つ。
◆時期不明/ツクダホビーよりジャンボフィギュアシリーズ発売開始。第1弾は1/4ナウシカ。同シリーズの素材はレジン製ではなく(硬質塩ビ?)改造等には不向きであった。実際の製作においても、パーティングの処理や、熱による変形など苦労させられる代物であった。

1985

01

第1回ワンダーフェスティバル開催

広告/左から「クリーム」「海洋堂」「ムサシヤ」「土筆レジン」の各社


●この頃の海洋堂やボークスも女性フィギュアの展開はあったが、広告などを見る限り、特に女性フィギュアだけには編重していない

●オリジナルフィギュアを企画する各メーカーもますます元気に

1985年当時、この頃まだ「美少女フィギュア」という言葉はみあたらない。

※本年表に置いては、女性フィギュアにまつわる周辺の出来事を中心に調べて構成しております。
 ガレージキット業界全般の事象については、今回は注視しておりません。ご了承願います。